2025年12月14日(日)みんなで楽しむ映画会レポート
- 恵梨子 重松
- 2025年12月20日
- 読了時間: 4分
鹿島・太良広域SDGs推進協議会主催の「みんなで楽しむ映画会」が鹿島市のサクラスで開催されました。
当日は雨予報でしたが、前日に雨は止み、朝から空には虹が!
今回、鹿島でバリアフリー映画が上映されるのも、一昨年オープンしたばかりのサクラスでの映画上映も初めてということで、心配なことも多かったのですが、幸先よくはじまりました。


プログラムのはじまりは、今回のスペシャルゲスト大橋弘枝さんによるワークショップから。今回、大橋さんにお会いするのも初めてでしたが、今朝見た虹のように、その場にいる人たちの表情をパ~ッと明るくしてくれる方で、ワークショップの間、みんなほんとに笑顔笑顔!
言葉も身振り使わずに、顔の表情だけで感情や動物を伝える伝言ゲームは、みなさん難しい~と言いながらもとっても楽しそうで、参加した方は、コミュニケーションの基本のキを体感できた!と仰っていました。

午後からは『はたらく細胞』のバリアフリー映画上映。音声ガイドとバリアフリー日本語字幕付きの映画を上映し、約250名の方にご覧いただきました。
小さなお子さん連れの方、見えない・見えにくい、聞こえない・聞こえにくい方など、さまざまな人がひとつの場に集まり、ひとときの間、同じスクリーンを見上げて同じ物語を共有する時間は、家でひとりで映画を観ることでは得られない発見や気付きがあります。
映画の字幕を読む人がいる。音声ガイドをイヤホンで聞いている人がいる。赤ちゃんの声が聞こえる。映画の途中、ホールの外へ出て休憩する人がいる。
日常の中だと、状況によっては迷惑だな、と受け取られてしまうかもしれないこれらの出来事を、この場ではOKとしてみる。
それぞれにとって100%快適な場所を目指すのではなく、もし自分にとって80%の快適度でも、残り20%は他の誰かにどうぞとゆずってみる。
地域全体でいきなりそれを実践するのはなかなか難しいですが、映画を観る間の約2時間だけと限定すればその場を作ることはできて、そこから徐々にその感覚が日常へと浸透していくといいな…という想いの元で上映していますが、「あ~~おもしろかった!」と映画を観て帰ってもらえたのならそれでOK。その場を共有し体験した人たちが、それぞれに感じてもらえたことをちょっぴりとでも持ち帰ってもらえればこんなに嬉しいことはないです。
実際に老若男女、障害のあるなしにかかわらずたくさんの方に映画を観てもらえて、感無量でした!

映画の後は、いよいよ大橋弘枝さんのトークショー。佐賀県聴覚障害者協会の中村理事長との対談形式ですすめられ、大橋さんの生い立ちからアメリカ留学、最近のデフリンピック開会式の演出のお話まで、幅広いお話を聞かせてくださいました。
大橋さんの著書を読んだりテレビでのインタビューを拝見したりしていましたが、実際にお会いすると、さまざまな境界線を自然と取り払ってくれるような本当に魅力的な方で、私もすっかりファンになってしまいました。
トークの中で、デフリンピックの活動を通して、聞こえない立場にいる大橋さんが、聞こえる立場にいる人たちのためにもっとできることがあると気づいたと仰っていた言葉が印象的で、ただ一方的に自分の立場を主張するのではなく、あくまでもフラットに、どんな立場の人とも柔軟にコミュニケーションをとろうとする姿勢が、大橋さんのこの唯一無二のオーラを生み出しているのだなと感じました。
例え使う言語が同じでも、どんなに親しくても、私たちは日々すれ違ったり、分かり合えなかったり、お互い分かったつもりになってたりしますよね。
その間でなにか問題が起こる度に、規則やマナーを作って解決しようとすることで、社会の中の壁はどんどん増えていく…。もちろん、それも大切なことですが、それ以前に、人と人が関わることって、そもそももっと楽しいことだったんじゃなかった?とコミュニケーション本来のあり方に立ち戻り、軽やかに楽しく体現してくれる大橋さんは、狭く窮屈になっていく私たちの視野を、世界を、広げてくれる人だと思います。
ホワイエには、みないろ会のバリアフリー映画作り体験ブースと、西部聴覚障害者協会や鹿島の「たまごや」さんの出店などが並び、にぎわいました。



夕方からは、西部聴覚障害者協会による『ぼくが生きてる、ふたつの世界』があり、盛り盛りだくさんな内容でした。
西部聴覚障害者協会の方たちに手話を教えてもらったり、ボランティアに来てくれていた鹿島高校の方たちとお話したり、久しぶりの方にもたくさんお会いできて、楽しい楽しい1日となりました。
関係者、スタッフの皆さん、大橋弘枝さん、そしてそして、ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました



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